Uwatzlla!



LA GRANDE

LAURA GIBSON

2012 USA

ノース & ウエスト方面アメリカーナフレーバーのサウンドに載せたオレゴン産♀SSWの作。
朴訥気味の声で丁寧に歌う。奏者としてはG、鍵盤、打楽器、ビブラフォンといろいろこなす。
CALEXICO、THE DECEMBERISTSといった、そっち系の客演あり。
ルーツテイストの出音のバックグラウンドってぇと、筋金入りにその世界の出自で「ワシゃこれしかできないし、ほっといたってこうなる」って感じの無造作なのと、出自はともあれその舞台設定の選択に意識的で、しっかり目配りして舞台美術を作り上げていくのと2タイプあるけど、この人は後者だな。
アメリカーナ、決して濃ゆくはないものの、ちょっとした音響エフェクツも配したり、仕上がりのヴィジョンをしっかりもって練られた道具立てって気がする。
曲調のベースは柔らかくフォーキーなんだけど、そんなアメリカーナ味がいい感じのスパイスになり、サウンド全体にもコクが出ている。
穏やかな曲メインなんだけど、アタマのタフなウエスタンっぽいのとか、中盤のホーボーソングみたいのとかのアプローチも面白いんで、リズムを打ち出した曲ももっと聴いてみたいな、と。
1.22.2012
PASSENGER

LISA HANNIGAN

2011 UK

アイルランド産♀SSWの作。
素直で温かい歌唱。G、マンドリン他弦楽器も奏でる。
ストリングスをフィーチャーしたチェンバー風味のバンドアンサンブル主体のサウンド。Gなどシンプルなバッキングの曲ではトラッド系フォークの味もあり。
Produced by Joe Henry。そうと知ればなるほどという質感と仕上がり。
ポップソングのカジュアルな軽みと器楽の行儀よさとのバランスが見事。このバランスって、ありふれた手法のわりにけっこう難しいと思うのよ。
そこは名匠Joe Henry、さじ加減を間違えて単に貧血気味の音になっちゃうような心配は無用。
彼仕事の場合、むしろ血糖値上がりすぎに気をつけにゃならんけど、そこんとこは当人のSSW資質(アーティスティックだけど、ルーツ系の野趣がほのかに匂う適度なタフさもある)がうまく作用してるような。丁寧な作りの土台の上に、新鮮な気流のある快適なエアコンディションをキープしている。
俺的には久々。安心して聴ける、チェンバーテイストで滋味のある歌物。
1.20.2012
BILLY JACK

HONEY HONEY

2011 USA

Vo+Vin+バンジョー(♀)とVo+G+Pf他(♂)の男女デュオ。
B、Dr、ラップスティール、弦カルテットなどの客演あり。
バンドサウンドっぽさはさほど強くなく、必要な楽器や編成を曲に応じて抜き差しする感じ。
歌唱は♀メインで、これがカスレ気味かつほどよくコシも生色もあるとゆう、かなりの俺好み。
実は、淡彩で素っ気ない音を勝手に想像して手を出しかねてたんだけど、聴いてみたら見事に外れたね、いいほうに。
ソングライティングは共作名義で、しみるミドルローナンバー、ざっくり南部風味、アッパーなカントリー調 etc. アメリカーナ彩々。
なんだけど、それ以上にポップソングとしてのクオリティがかなりのもの。キャッチーとゆうんでないけど、さりげなく耳をつかむグッドメロディ揃い。
よいポップスを引き立たせるフォーマットとして、渋みまではないけど今日的にこなれたアメリカーナ種々がナイスマッチング、と。
ビターテイストなコーティングの下にフレッシュな実がたっぷりっちゅうか、とにかく意外な豊潤さに驚いた。
そうなるとジャケの小ぢんまりした佇まいも、かえって「憎いネ」なんて思えてくるから面白い。
1.16.2012
TONO

TONO

2011 BRASIL

Vo & 鉄琴♀と野郎3人Vo & Dr、G、Bという編成のバンド。歌は曲毎に男女それぞれメインをとり、混合の曲もあり。
ポップで和む音とかっこよく強い音の中間、どっちつかずじゃなく、そこを目指したような座りのよさ。
さほどオーガニックではなく、電化されたバンドサウンドが基調。
俺、人力合奏のヴァイタル加減とボリューム感好みがデフォルトで。ベッドルームサウンドとかトイポップとかラップトップ物って、アクセント的に使われるならいいんだけど、それ一辺倒の作風ってどうにも物足んない。
いくら手をかけてても、スイーツじゃ飯喰った気にならねぇよ、ってとこッスかね。
といいながらオーセンティックなバンドサウンドじゃ退屈だしヒネリがなきゃ、といいながらありきたりなヒネリは飽きたしヒネリすぎてヌケが悪くなってもなぁとかなんとか……。
そんな面倒な聴き手の隙をつくようにポンとドロップされたこの音。
飯としての腹応えはちゃんとありつつ、先に挙げた小ぢんまり作り込み系サウンドにも通じるような(いい意味での)ライトさと散らかり感がホヤンと漂う不思議な魅力。
ときに、突然日本語のセリフが挿入される曲があるんだけど、ポルトガル語に比べてどうにも平板に聴こえちゃう。これって向こうの人からすっと逆にエキゾチックに響くもんなんだろか?
1.1.2012


2011年4月〜2011年12月

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※英語以外の外国語を正しく表示させる技術がないため
(主にアクサンなどアルファベットに付く記号のことですが)
ただのアルファベットのままでお茶を濁してます。
ことにラテン系のアーティスト名や作品名は不正確になること、
承知いただきたし。

作品の国名表示は厳密なものではありません。
CDの生産地クレジットを基本にしてはいますが
アーティストの出身や活動拠点と関係のない国からのリリースの場合
どうにも違和感を禁じ得ず、そのアーティストのプロフィールとして
よりふさわしいと思われる国名を表記することもあります。
参考程度にご理解いただきたし。